新薫と八雲紫
八雲紫「あらボウヤこんにちわ」

たまにくる女の人

何者なんだろう

なにかひどい事をされた気がするんだけど…

う～ん思い出せない

この人が来ると

新薫先生とどこかへ行って

数日戻ってこない

デートかな？

いや

新薫先生

女性に興味なさそうだからそれはない

といいつつも尾行してみた

いつも鍵がかかってて入れないコテージ

広い部屋の真ん中には

豪華なベッドしかない

鳥「あら…なにしてるんだわさ」

森からダックスフンドとヨウムがやってきた

犬「ねーやめようよ、あの人ぜったい気づいてるワン」

鳥「ドウーテーのまま死んだ駄犬は黙ってなさいナ！」

犬「……わん。」

この二匹はただの動物ではない

なんでも神霊界というところで「タイシサマ」？

という偉い人から命を受けて生き返った神獣だそうだ

もう一人ロマンチストでうざったい

ホワイトトルースという白馬もいて

全員特殊な力を授かっている

「見ないほうがいいわヨ？」

ピンキー(鳥)の忠告を無視して覗きを続けた

「ぐぅう！あの先生が！！」

いや、ベッドだけある時点でもう予想はついてたんだ！

親のアレを見てしまった気分てのはこういう気持ちだったのか

胸が痛い！見るんじゃなかった！！

先生が一心不乱に腰を振っていた

ぼくの中で汚れ無き高潔な哲学者

新薫のイメージは音をたてて崩れ去った

い、いや

まだ結論をだすのは早い

表情を隅々までよくみろ！！

どう見てもたのしんでない！！

遼馬理心流は

誤魔化しのきく言葉は聞かず

しぐさや声のリズム

音程の変化で動機をさぐるんだ！！

あれはあの女しかたのしんでない

先生はいやいや抱いてるんだ！きっとそうに違いない！！

何か弱みを握られてるんだ

あの女は射命丸みたいなやつなんだ！！

フェンリル(犬)

「よほどショックなのか心の声を全部くちにだしてるワン…」

結局二人はまっる一日あの部屋でやりまくっていた

先生もかつての僕みたいに「さくしゅ」されてると知ったら

なんだか親近感が沸いた

【掲載予定作品：ベスクリムゾンEP5～刹那輝人剣～】

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